【ブックレビュー】「デジタル遺品の探しかた しまいかた 残しかた+隠しかた」日本加除出版株式会社

 

こんにちは。行政書士の秋元です。

今年最初のブックレビューは、こちらの本。

 

《デジタル遺品》とは?

 

 

法的定義はないのですが、一般的には「パソコンやスマホ等のデジタル機器に保存されたデータやインターネットサービスのアカウント等」を指すものとこの本では定義されています。

つまり、IT化によってもたらされた新しい遺品のカタチといえるかもしれません。

 

2020年時点で携帯電話とスマホの世帯保有率は96.8%、パソコンも70.1%と高く、タブレットも3世帯に1台ある状態です。(総務省調べ)

 

これから亡くなる方がデジタル機器を保有している割合も多く、相続手続きをするに当たって重要な手がかりとなってくることは必然です。

 

今回ご紹介するこちらの本は、《デジタル遺品》について、本人と相続人の立場から「探しかた  しまいかた 残しかた+隠しかた」という視点で分かりやすく書かれています。

 

総論1:相続手続の基本

総論2:デジタル遺品ってなに?

総論3:デジタル遺品の相続処理

各論1:デジタル機器を持っている場合

各論2:SNSやブログを利用している場合

各論3:インターネットを利用した事業(副業)をしている場合

各論4:投資・資産運用をしている場合

各論5:キャッシュレス決済サービスやポイントを利用している場合

特別付録:デジタル遺品の隠しかた

 

ざっと内容を見ただけでも、ご自分に当てはまる方も多いのではないでしょうか?

 

家族のスマートフォンのパスワードをご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

様々なパスワードは、通常は本人しか把握しておらず、相続人といえども教えてもらえるとは限りません。

 

《デジタル遺品》の相続手続きは、まだ発生し始めた段階で、それぞれの契約先によって取り扱いが異なっており、かなりの手間を要します。

 

不動産や預貯金のように分かりやすい相続財産ではありませんが、個人の財産(権利)であり、亡くなった際には相続手続きが必須なものです。

 

このような分かりやすい本を読んでみることで《デジタル遺品》との関わり方も変わってくるかもしれません。

イラストや図が多く、とても読みやすいのでおすすめの1冊です。

 

デジタル遺品の相続手続きのご相談も承っております。

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