【著作権】アメリカではミッキーマウスが2024年1月からパブリックドメインに!
こんにちは。著作権相談員の秋元です。
2024年1月1日、映画やテレビで最も人気のある2つのキャラクター、ミッキーマウスとミニーマウスのオリジナルバージョンがパブリックドメイン(知的財産権消滅)となります。
これにより、クリエイターはこれらのキャラクターを使って、あらゆる種類の新しいプロジェクトを自由に制作できるようになります。
★アメリカにおけるミッキーマウスの著作権★
ミッキーマウスは、1928年に公開された映画「蒸気船ウィリー」でデビューしました。
そのためアメリカにおけるミッキーマウスの著作権は、1928年から95年後の2023年12月31日に消滅します。
ただしミッキーマウスのデザインは時代と共に変化しているため、著作権の切れるミッキーマウスは初期のものだけです。
著作権が消滅した後はパブリックドメインとなるので、初期のミッキーマウスは2024年1月1日から自由に使用することができます。
初期のミッキーマウスをモチーフとした映画を上映することも可能となるということです。
★日本におけるミッキーマウスの著作権★
日本におけるミッキーマウスの著作権の保護期間についてはいくつかの見解があり、非常にわかりにくい状況となっています。
日本の著作権は、法人名義(団体名義)か個人名義かで、保護期間が変わります。
また、ミッキーマウスの場合は、映画の著作物に該当するか、それとも美術の著作物に該当するかでも、保護期間が変わってくるのです。
日本でミッキーマウスの著作権が切れる日については諸説ありますが、最も長い場合には、最初のミッキーマウスであっても、2052年まで著作権が存続する可能性があると言われています。
そして、最初の「蒸気船ウィリー」からデザインを変更したミッキーマウスについては、2052年以降も著作権が存続する可能性もあります。
さらに、ミッキーマウスについては商標登録もされているため、パブリックドメインとなった後でも、ブランド名としての使用に該当するような使い方をした場合には、商標権の侵害となる可能性もあります。
容易に手出しできるものではありません。
しかし、アメリカではミッキーマウスが2024年1月からパブリックドメインになることは事実です。
ディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」は、先に著作権保護期間が切れた結果、『プー あくまのくまさん』というホラー映画が製作されたりしています。
ミッキーマウスのパロディ映画などがアメリカから発信されるかも!?
今後もその動向を注目していきたいと思います!
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