【ちょっと息抜き☕ペンギンコラム🐧】名前の読み方に“公式ルール”誕生?法務省が新指針を発表
こんにちは。行政書士の秋元です。
2025年2月14日、法務省は戸籍上の氏名に正式な読み仮名を記載するための新たな指針を発表しました。
これまで戸籍には氏名の漢字のみが記載され、読み仮名は公的に定められていませんでした。
しかし、近年「キラキラネーム」などの個性的な命名が増え、公的手続きやデジタル化の進展に伴い、統一ルールの必要性が高まっていました。
この指針の狙いは、社会通念上、適切とされる読み仮名のみを認めることにあります。
これにより、極端に奇抜な読み方や造語的な読み仮名は制限される可能性が出てきました。
なぜ今、読み仮名のルールが必要なのか?
現在、同じ漢字でも複数の読み方が可能なため、本人確認や公的手続きで混乱が生じるケースが増えています。
例えば、次のような問題が指摘されていました。
- 行政手続きの混乱
住民票やマイナンバー、パスポートなどの公的書類で異なる読みが使われるケースがあり、本人確認が難しくなることがある。
- デジタル化との整合性
近年、行政手続きのオンライン化が進んでいるが、戸籍の読み仮名が統一されていないため、システムでの管理が難しい。これが、行政のデジタル化の妨げになっていると指摘されていた。
- キラキラネームの影響
「皇帝(しいざあ)」「天使(えんじぇる)」など、極端な読みがつけられるケースが報道され、子どもが成長したときに社会生活において支障をきたす可能性が懸念されていた。
こうした状況を改善するため、法務省は常用漢字・人名用漢字の範囲内で、社会通念上適切と判断される読み仮名を認める方向でルールを整理しようとしています。
読み仮名ルールの統一で何が変わる?
時事通信によると、このルール統一は、行政の効率化だけでなく、公的機関や民間企業のデータ管理の簡素化にも寄与すると報じられています。例えば、次のような影響が考えられます。
①役所の手続きがスムーズに
住民票、婚姻届、出生届などの手続きで、氏名の読み方を毎回確認する手間が省かれる。
②銀行や金融機関での本人確認が統一化
氏名の読みが統一されることで、異なる書類間での不一致を防ぐことができる。
③学校・医療機関での登録ミス防止
入学届やカルテの記載時に、異なる読みが登録されることを防ぐことができる。
また、新たな指針が適用されれば、将来的にはデジタル化を前提とした氏名の管理システムが整備される可能性もあります。
今後の展望:キラキラネームの未来は?
戸籍の読み仮名の記載は、個人のアイデンティティや命名の自由とのバランスが重要な問題となります。
そのため、どの範囲まで認めるのかが今後の大きな論点となるでしょう。
現時点では、「キラキラネーム」のすべてが否定されるわけではなく、あくまで“社会通念上、適切な読み方”が基準となる見込みです。
しかし、どこまでが「適切」とされるのかについては、今後の議論次第ということになります。
法務省は、具体的な判断基準を含む詳細なガイドラインを策定する予定です。
新ルールが正式に適用されれば、公的手続きのスムーズ化や、戸籍情報の一元化が進むと期待されています。
(引用:NHKニュース「戸籍氏名の読みがな 判断指針 “キラキラネーム”など多様化で」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250214/k10014722371000.html
時事通信「戸籍の読み仮名 ルール統一へ」https://www.jiji.com/jc/article?k=2024091000325&g=pol)
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