【ブックレビュー】『シニア六法』監修・著 住田裕子 KADOKAWA
シニア世代に必要な法律知識をまとめた一冊。
俗にいう六法(憲法、民法、商法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法)だけではなく、より身近な法律(道路交通法、特定商取引法、相続税法など)も掲載されています。
私たちが気になる身近な問題について、ざっくばらんに分かりやすく書かれていて読みやすいです。読みやすいだけでなく《疑問→回答→根拠条文》で構成されているため、説得力もあり、シニア世代だけでなく、シニア世代を親に持つ次の世代にもおすすめです。
第1章 法律の基本と最近の動き
第2章 認知症のトラブルのあれこれ
第3章 資産を守るために
第4章 高齢者の医療・介護制度を知る
第5章 夫婦に関するもめごと
第6章 未来のための相続と遺産
「80-50問題」や「熟年再婚」、「後妻業」、「配偶者居住権」などイマドキのワードも分かりやすく記載されています。
表紙のイラストみたいに、高齢者が思わず踊りたくなるくらい(笑)安心して暮らしていける世界を実現するために、必要な知識を楽しく身につけることは、自分や大切な人を守るための盾になります。
監修・著者も書いていますが、本著は分かりやすさを重視してまとめています。
〈はじめの一歩〉には最適ですが、具体的な案件についてはきちんと専門家に相談することも大切です。