【神奈川県大和市】終活支援条例とは《人生の最期のときに寄り添う、日本で初めての条例》
こんにちは。行政書士の秋元です。
前回のコラムで《見てわかる!おひとり様の老後》という本を紹介しました。
人生の終わりにむけた最期の準備を自分自身でしておきたい。
そんな需要は年々高まり、ついに行政も本格的に終活事業に取り組みはじめました。
令和3年7月に、神奈川県大和市が【終活支援条例】を日本で初めて制定したのです。
元々、大和市は住民の終活事業に積極的に取り組んでおり、5年前から様々な施策を行っていました。
★葬儀生前契約支援事業
★終活専門の相談員「わたしの終活コンシェルジュ」設置
★終活について自宅で楽しく学べる「やまと終活クイズ」発行
★「おひとりさま政策課」設置 等
終活と言えば、かつては家族や地域とのつながりがある中で行われることが一般的でした。
しかし、近年の長寿化、核家族化の進展により、状況的にも精神的にも「おひとりさま」の人口は確実に増加し、その対応が求められています。
住民にとって一番身近な行政である役所が、自分の終活に寄り添ってくれるというのは本当に心強いと思います。
「条例制定で一人になっても独りぼっちにさせないまち」をスローガンに頑張っている大和市のこれからを楽しみに、そしてこの取り組みが全国に広がっていくことを切に願います。
専門的なことなど、行政内部だけではどうにも対応できないことも多いと思うので、専門家として「法教育の実施」「情報の提供」「相談会の実施」等々、私も地域の人々に役立つことをこれからも続けていきたいです。